「これは新しい!」と感じる瞬間

モノづくりを仕事にしていると「モノ」に対するこだわりからか、商品の鮮度にとても敏感にならざるを得ません。自分がいち生活者の立場から見てもやはりそこに目が行ってしまいます。これが、自分のリリースする商品だったりすると、常に意識していなければならなくなります。
しかし、現実に「これは、新しい」と思える商品を作り出すことは容易なことではありません。私共でも、毎年いくつかの新商品をリリースしていますが、なかなか「こいつぁ、新しいな」と満足できる商品を出すことができません。もっとも、こんなこと誰しもが悩むところであって、格別、特殊なことではないと思います。

しかし、自画自賛のそしりを恐れず言えば、今期弊社からリリースした商品は、なかなかに「これは、新しい」と思えるものがそろってきました。

まずは、ここRainbowとは少しずれてしまいますが、カリフォルニア・バイクスのレディスモデルを紹介させていただきます。

California Bikes レディス ターコイズ

一見、何の変哲もないレディスのクルーザーに見えます。そうなんです。クルーザーを見慣れた人にとっては「なんでもないクルーザー」つまり、クルーザーとしての要素を十分満たしているのです。しかし、よく見ていただくとハンドルの両側にブレーキレバーがあるのがお分かりいただけると思います。
そうなんです、コースターブレーキではないんです。普通の日本的「両手ブレーキ」なんです。

California Bikes レディス ピンク

このカリフォルニア・バイクスのレディスモデルは、「両手ブレーキのレディスクルーザー」と言う新しいモデルを提示してくれました。私は、自分でこの自転車を見た瞬間に、「これは、新しい!」と感じました。
カリフォルニア・バイクスでは、Rainbowとは一線を画し、シンプルなクルーザーのかっこよさを追求しています。アメリカの仲間と共同開発を進めるに当たって、この点を主軸に話を進めて来たのです。その結果、完成した自転車は実にクルーザーらしいかっこよさを持っています。そこに両手ブレーキ仕様を用意したのです。

湘南で暮らしていると、「ビーチクルーザーには乗りたいけれど、自分に乗れるのかなー?」という声を聞く機会がとても多くあります。「コースターブレーキはなんとなくとっつきにくい」と敬遠される方もいます。そんな方向けの「26x1 3/8タイヤ付クルーザーっぽいシティ車」も数多く走っています。しかし、クルーザー党の人間から見ると「もどき」に見えてしまう。
今回、カリフォルニア・バイクスの企画の中で、「もっと多くの人にクルーザーを楽しんでもらいたい!!」と用意したのがこのレディスモデルです。クルーザーらしいおおらかな乗り味とファットフェンダーを初めとするディティールへのこだわり等、数多くのクルーザーを構成する要素を踏まえたうえで、あえてコースターではなく両手ブレーキを選択しました。

「クルーザー屋が本気で作った両手ブレーキ車」は、これまでクルーザーを躊躇していた方々にアメリカンバイクの楽しさを提案します。はたまた、まったく新しいファッションサイクルかもしれません。
ぜひご自分の目で確かめていただければ、「これは、新しい!」とご納得いただけるものと思います。

J / Rainbow

上海サイクルショー

少し古い話になってしまいますが、5/4-7に開催されていました上海サイクルショーに行ってきました。
上海ショーも毎年行っていますが、今年は過去例を見ないくらい静かなショーとなっていました。中国国内の人に聞いたところだと、世界不況のあおりで昨年後半から受注が激減しているらしく輸出中心の工場は大変なことになっていると言うことです。そんなわけで、出展をドタキャンした出展社が続出したらしく、出展社数は昨年の2/3程度まで減ってしまったと言うことです。

台北ショーも上海ショーも、数多くの小さな工場が小さなブースを出しており、これが思いもよらない良い品々を提案していることが多いのです。特に私共のように輪界にあれども亜流とされる会社にとっては宝の山だったりすることもあります。そんなわけで、今年も「宝探し」をしたかったのですが、どうも今年の上海ショーはそういう向きには不発であったと言わざるを得ませんでした。

しかしそれゆえに、普段目が行かない中堅の自転車工場を良く見る機会になりました。中に一社、非常にユニークな子供車を作っている所があり、すっかり惚れ込んでしまいました。クルーザーではないのですが、とても新しい提案をしていると思いました。話を聞いてみると、南北アメリカでかなりの数を販売していると言うこと。向こうでの人気が伺えます。将来的に、弊社でも新しい子供車ブランドとして展開したいと思いました。

全体の傾向として、台北ショーはヨーロッパ向け、上海ショーは南北米向けと言う印象があります。会期中に連絡があって再会を共有する友人たちも正にこの例にならっています。これは、それぞれのマーケットの特性とヨーロッパにおける中国製品のダンピングデューティー(懲罰課税)によるものです。
と言うわけで上海ショーにはアメリカ人が大挙するものなのですが、今年はそれがなかったわけです。これでは、出展を辞退する工場が続出するのもうなずけます。

しかし、前出の子供車に加え、なかなかクールなカスタムパーツなども見つけてきました。早いものでは6月の半ばにデビューするものもありますのでお楽しみになさってください。

J / Rainbow

グッドモーニング ベトナム

初めてのベトナムは、新しい発見がたくさんありました。これまで、中国の次に有望な生産拠点として思惑ばかり先行していましたが、来て見て百聞は一見にしかずと思いました。
ここでは仕事ベースのことはちょっとはずして、町を見聞して感じたことを記しておきます。

まず感じたのは、予想以上に欧米人がたくさん歩いています。なんとなく60年代の戦争のことを考えると欧米人はベトナムを避けそうなものですが、そんなことは全然なくいっぱいいます。ホーチミンには日本食のレストランがたくさんありますが、日本人はあまり見かけませんでした。
ベトナム人は笑顔で親切な人が多いです。海外を旅していて、街行く人の表情をいつも見ていますが、ベトナムは笑顔が多いと思いました。日本は90年代以降、笑顔が減ってしまったような気がしますね。宗教的には仏教とイスラム教が拮抗しているそうですが、一般の市民は日本と同じく、あまり熱心な感じはありません。
なんだか何かとベトナム人と日本人との共通点を数多く見出しました。日本からの観光地としてのベトナム人気はなかなかのものですが、ベトナム人も概して日本人に好印象を持っているようです。
市街は治安もよさそうなので特に警戒は必要ないようですが、交通は悲惨な状況です。
まず、インフラとしての交通機関が未発達なんですね。電車もないですし、バスも最近のことのようです。市民の足はもっぱらバイクに頼ることになります。このバイクの数が半端なく多い!! しかも交通ルールが徹底されてないので、かなりめちゃくちゃです。しかしそんな中にも高齢化社会を突き進む日本人から見ると、うらやましいくらいのバイタリティーと活気を感じます。

ベトナムは 今後5年間で大きく発展することと思います。発展の余地から言ってもアジアで最も大きく伸びる要素を備えています。弊社も今後、少しずつベトナム製品を紹介して行こうと思います。まずは、木工品からになるのではないかと思います。

J / Rainbow